堀江氏はシャバでも獄中でも関係なく、とにかくよく働くお人のようだ。所内の作業で時間に追われ(忙し過ぎるせいか、結石と血尿に悩まされている)、スタッフとの面談時に業務連絡で機関銃のように喋り、メルマガに載せる時事ネタや書評書きの為に様々なものを読み、痩せたせいで痔に苦しみ、食事では甘いものに悩まされている彼の姿が目に浮かぶ(甘いものが嫌いらしいが、食事にぜんざいがよく出て、最初のうちは苦しんでいたようだ)。読んで知ったのだが、彼はどうやら『人間大好き』な人らしい。人間性と獄中生活(と豪華な食事)が垣間見える作品だ。
余談だが、私は「彼は絶対に間違ったことはしていない」とは思っていない。ただ、このまま消え去ってしまうには惜しい。彼としては納得していない刑なのだろうが、法治国家に生きる人間としてすべてを受け入れる覚悟がうかがえるので、やるべきことをやって、シャバに出てきたあかつきには、ぜひともまた面白いものを見せてほしいと思っている。
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Hiroko Kashimoto