警察官が主人公の小説の名手佐々木譲が結構昔に書いた小説でたしか今は絶版の小説です。ブックオフで見つけました。100円だったかな?お話はホンダF1のエンジニアリーダーがベルリンで昔 零式戦闘機をみたという老人の訪問をうけるところから始まっていく。ホンダは鈴鹿でも飛行機作りにかかわっていたし、何人かの昔戦闘機のエンジンの技術者だったひとがF1のチームにいたのは事実で、そんな事実をベースにフィクションが展開される。なぜベルリンで零式戦闘機が目撃されたか? ある目的のためにはぐれ者だがとびっきりの戦闘機乗り2名が命をかけ2機のゼロ戦をベルリンまで運ぶ武勇伝なのだが、戦争関係者の設定やドイツ軍の当時の苦境など、フィクションではなくノンフィクションかと誤解するくらいに緻密に書き込まれているので、ぐっと引きこまれあっという間に読み進んでしまった。警察小説も凄いけどこんな歴史小説も書ける佐々木譲恐るべし。男子向けの小説ですが。
2012-04-06 09:20:40Wow! ノートはまだありません
Hikaru Sato