大好きなラルフ・イーザウなので面白くないわけではないですが、今回はなんだか
「ダヴィンチコードを目指したのか?」
的な雰囲気がぬぐいきれず……。
男女ペアでヨーロッパ各地をめぐり、暗号を説き、次の行先への手がかりを見つけ、何者かに追われ、秘密結社がどーちゃらこーちゃら……。
ダヴィンチコードをもう一回楽しめていいけどさぁ。
そして「暁の円卓」という言葉がでてきたり、カール・コンラート・コレアンダー氏がでてきたりします。イーザウ的な部分をアピールしているのかな?
しかしこれアンダー氏はそんなに登場させていいんだろうか?
ちなみにカール・コンラート・コレアンダーさんはミヒャエルエンデの「はてしない物語」冒頭の古本屋さんのご主人です。
ラルフ・イーザウが「はてしない物語」のオマージュ作品集を作るときに『ファンタージエン 秘密の図書館』でコレアンダーさんを主人公にしたので、ラルフ・イーザウのキャラクターと言えなくもないですが、今回「緋色の楽譜」にも登場するなんて、びっくりです。
(ああ、読者がびっくりすれば、それでいいの、かな)
とにかく下巻を早く読まなくては。
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Yuka Nishikawa