地名好き、地図好きとして買ってみた。
私は住む場所を決める時は地名と地形を気にしていて、
東京に住んでいる時からここには住まないでおこうと思っていた場所はやはり皆危険が多いと実感した。
たとえば、海に関する名前のある地名、川に関する名前の地名、谷に関する名前のある地名は
低い土地であるし、地盤があまり強くない。
逆に山や坂に関する名前の地名は高い土地であることが多い。
また、弁天や龍神など水にかかわる神様の地名はかつて沼や池だったことが多いので地盤が弱い事が想定される。
本書では地名と戦前に書かれた高低差が分かる地図をもとに構成されており、
海抜10m以下の土地は浸水の恐れがあるので危険だと断じている。
確かに昨年の東日本大震災では高さ10mを越える津波が襲っており、
恐怖を感じるのは分かるが、私としてはいささか恐れすぎのように感じられた。
東京は歴史的にも地形を見ても津波での被害は多くない。
房総半島と三浦半島に囲まれているため、
太平洋沖で大きな地震が起こっても天然の防波堤である両半島が津波を遮ると考えられる。
三陸海岸とは違い歴史の記録でも津波の被害を見たことがない。
(記録を調べていないので今まで見聞きをしたことがないというレベル)
筆者自身も想定をし過ぎていると本書の初めの方で述べているが、
終始10m未満は危険であると断じているので不安ばかりをあおる本になっていると私は思う。
被害想定は大事なので、知った上で適度に不安になることが重要で、
この本を読んでさらに自分で調べてみようと思う事が重要かもしれない。
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Tomoya Hiramatsu