大島弓子というマンガ家を知っていますか?
少女マンガが好きな方はご存じかと思いますが、最近だと、映画化した
自伝的エッセイコミック「グーグーだって猫である」の作者です。
彼女は「花の24年組」の一人ですが、僕は山岸涼子や萩尾望都の方が
好きでしたし、多分いまでも好きです。山岸涼子は『アラベスク』『日出処の天子』、萩尾
望都は『トーマの心臓』しか読んでないんですけど。
趣味や価値観に優劣はないのだということを認めつつも、大島弓子の
マンガを楽しめない自分は趣味が悪いのではないかと思い悩んだものです。
なぜ悩んだかというと、僕が私淑する穂村弘やいい文章を書くなと思った
坂崎千春、三浦しをん等が大島弓子を絶賛しており、彼らがいいと思う
ものをいいと感じられない自分の感受性は紛い物ではないかと感じたからです。
まあ、何というかくだらない悩みですね。
顔を洗って出直して来いよって感じです
。
最近自意識にまみれた自分をある程度対象化して見られるようになってきた気がします。
それ自体は素晴らしいことですが、ホント自分気持ち悪って思います。自己嫌悪に陥ります。
そういう自分に嫌気が差して、さらに・・・という自意識の無限ループにはまだはまりますが、精進します!
で、まあ、大島弓子の素晴らしさを感受できなくても、そのことで劣等感を覚える必要は
全くないんだという極めてまっとうな考えに至り、大島弓子のマンガを面白く読めるように
なりました。なかなかパラドキシカルな展開ですね。
あと、穂村弘、坂崎千春、三浦しをん誰だよって思った方に補足です。
穂村弘は歌人で、エッセイも面白い人です。世界の切り取り方が独特で、評論やエッセイは
秀逸だと思います。正直、短歌は前衛的過ぎてよくわかりません。
「サバンナの象のうんこよ聞いてくれだるいせつないこわいさみしい」は秀歌だと思います。
坂崎千春はイラストレーター・絵本作家で、suicaのぺんぎんを考案したひとです。
三浦しをんは直木賞作家です。僕は小説よりエッセイの方が面白いと思っています。
結局何が言いたいのかよくわからない文章になってしまいましたが、大島弓子
面白いじゃんってことです。たぶん。
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Hiroki Hayashi