スゥーデン発のサスペンス小説。発表当初作者が本名で発表していなかったので様々な憶測を読んで、それも話題になったそう。スウェーデンといえば映画化され、ハリウッドリメイクもされた「ミレニアム:ドラゴンタットューの女」が有名だけど、この作品も負けず劣らずえぐい描写が随所に出てくる本ではある。主人公の精神科医が過去治療の際催眠を使っていたのだが、それがもとで事故が起き訴えられる。新事件の際、警察に懇願され封印していた催眠を行うのだが、それをきっかけに家族が事件に巻き込まれている。誰が関与しているのか、警察の必死の捜査と主人公の妻の父だが元敏腕刑事だった人間が動き回ることで絡み合った糸が少しずつほぐれてくる。様々な可能性にあたり続けるがはずれが続くのだが、催眠というキーワードでつながった過去の記憶が事件を解く鍵となる。
翻訳が残念だけれども、内容はかなりいいです。梅雨の週末の読み物やながい飛行機での旅行のおともとしてはいいかも。
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Hikaru Sato