夢だったそのポジションに手が届きそうだったのに、不慮の事故でその夢を絶たれる。
どん底からの立ち直り方には勇気がもらえました。
最後に、「あの日の松島」というタイトルで震災のことが少し書かれています。
最後の空井の言葉に、その意味に、胸が詰まりました。
「自衛官をヒーローにしてほしくない」
自分の仕事に誇りを持っているからこそ発せられる言葉。
そうじゃないんだという本質を突いていると思いました。
感動しました。
全体を通して、素敵な本だと思いました。
どうしてだろ。最後の数ページにどきどきするのは。どうしてだろ。夕食の準備をしなくてはいけないのに、読み終えるまで席を立てないのは。どうしてだろ。子どもの頃からの刷り込みで、たぶん相容れないと思えちゃう職業人にをカッコイーと思うのは。
初期作品から好きな作家で(むしろ初期作品が好きだから追いかけているとも)、出る本を手に取り、買うか買わないか逡巡しながら、でもやっぱり購入してしまう。中毒・・・かもしれない。それにしてもそれにしても!カバーの架空記事まで読んじゃうじゃないさ。その定価が書いてあるとこ邪魔っ。タイトルが記事隠してるっ。なんて、カバーも楽しんでおくれ、という作品の提示に釣り込まれているわけだ。
ついでに、勝手に布教活動!?と心中称して同僚に貸す約束までした。押しかけ貸しなのだ。
早く貸したい、でもあたしが読んでからでなかったら貸せないし、ほかの本読んでるからなかなか読めないし・・・と順送りになっていたけど、関係なかった。読み出したら没頭した。幸いなことに今日は土曜日だ。
貸すとしたら月曜日。まだあと一日ある。もう一回読める。
涙もろい?主人公を見て、勝手にもらい泣きしそうだ。
青臭い読後感を笑われそうだ。
笑いたいのは自分か。そりゃそうだ。こんな小っ恥ずかしいこと書いてたら、笑うしかない。
というわけで
空自の「広報室」が舞台です。直接基地が出てこないけど、ヒコーキ好きなあなたに。ぜひ。
有川浩の新刊。一気に読んでしまった。
航空自衛隊の広報室を舞台にした話。
自衛隊のこと、本当に何も知らないなと無関心だったこと反省しつつ、でも楽しく、面白く、広報室の世界にはまり込んじゃいました。
Wow! ノートはまだありません
Kiyoko Yamamoto