世界の経営学者はいま何を考えているのか――知られざるビジネスの知のフロンティア

2012.12.29　購入
高校時代の友人から勧められた本。年末年始にゆっくりと読んでみるつもり。

2013.01.05　読了
良書。ビジネスに直結するハウツー本ではなく、あくまで学問としての経営学についての本。日本では著名な、ドラッカーやジム・コリンズ、マイケル・ポーターなどは、少なくとも米国の経営学者の間ではほぼスルーされていますよ、という導入から、多くの日本人が考えている経営学と、世界(アメリカ)で扱われている経営学との認識の違いを、読みやすく一般大衆向けに書き記している。要は、ドラッカーは典型的なビッグインジャパンで、「経営学＝ドラッカー」なんて理解でいたら、世界(アメリカ)のビジネススクールで恥かきますよ、と。MBAや中小企業診断士などに興味があれば、とりあえず一読してみて損はないはず。多くの参考文献が紹介されているので、この本をきっかけに読書の幅を広げてみるのも面白いかも。時間のある学生時代に出会っておきたかった１冊です。なお、2012年12月より日経ビジネスオンラインにおいて、著者の連載が開始されたので参考にリンクを掲載しておきます。

■米国発　MBAが知らない最先端の経営学　(日経ビジネスオンライン)
http://business.nikkeibp.co.jp/article/opinion/20121205/240603/?rt=nocnt