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有能な先生たちに共通しているのは、『学力がなかなか伸びない子どもたちを切り捨てられないから、高い学力をさらに伸ばしたいという子どもたちの要求には応えられない』などとは決して言わないことです。

1-3 正しい競争の仕方とは何か?

2013-06-23 15:06:34 64p

「日本では、『沈黙は金、雄弁は銀』と言われます。日本的な『奥ゆかしさ』が表れた例であると思います。
しかし、少なくとも私がロースクールや仕事を通しておつき合いをした国(特に米国、中南米、欧州、中東、中国、インド等)の人々には、『沈黙は金、雄弁は銀』はまったく通じません。つまり、『雄弁は金、沈黙は相手にされない(存在すら認知されない)』でした。
これはどちらが正しいという問題ではありません。私の経験に照らすと、『沈黙は金』と言われる日本のような国は大変稀な存在であり、世界の考え方の基準(スタンダード)は『雄弁は金、沈黙は相手にされない』というものなのです。
そうであるならば、この世界の基準である『雄弁は金』方式で、日本という国や日本人の実力、美点、あるいは考え方というものを伝えていかねば決して日本や日本人は理解されません。
これは、日本人が日本の精神や理念を捨て去ることを意味するのではなく、別の伝え方をもうひとつ増やし、より効果的に外国の人々に自分たちの実力、美点、思いを伝える方法を選択するということに他なりません。」

1-2 世界スタンダードと日本スタンダード

2013-06-23 14:46:33 34p

2013.06.16 購入
著者は元・米国弁護士、現・大阪府立和泉高等学校校長という異色の経歴。元・弁護士らしさのあふれる文章・構成は非常に読みやすく、主張が明確。教育論は好きじゃないけど、著者の文章力に惹かれて購入。こういうプレゼンを出来るようになりたい。

2013.06.22 読了
フローチャートを用いたPart 1の「ゲリラ校長の誓い」が内容・構成ともに秀逸。これだけでも購入の価値あり。

難点を挙げるとすれば、著者の専門ではないはずの、日本人の英語力および英語教育についてが冗長。約250ページの本著の内、75ページ程度を割く必要はないのでは?あとがきで編集者の意向だ、とほのめかしているけども。

「若者に世界のルールを教え、国際舞台での試合に勝たせ、日本人としての自信を与えたい」という著者の命題には大賛成。まだまだ若い著者の今後の活躍に注目したい。

2013-06-16 06:07:27

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