「…褒めるなら、『センスがある』が絶対的なキーワードだ。いい部分をピンポイントで指摘することができるし、単に『いいね』よりも神秘性と可能性を感じさせる。言われた側も『どうやら自分はこの部分に潜在能力があるらしい』と自信を持てるはずだ。
…『よくがんばりました』という褒め方は、がんばらなかったときには使えない。つまり、その場かぎりの褒め言葉である。いつも注視して、ことあるごとに繰り返さなければならない。その点、『センスがある』なら、一度使えば当面持続する。それを磨くか磨かないかは当人しだい、というニュアンスもある。
…似て非なる言葉として『才能がある』もあるが、これは持って生まれたものを指しているようで、いささか強すぎる。…」
「…男女は精神的に伸びる時期も違う。男性は二五~二六歳まで、まだ子どもっぽい部分がある。よく伸びるのは三〇歳代になってからだ。もう少し具体的にいえば、結婚して子どもができて、ようやく一人立ちし始める感がある。それに対し、女性が伸びる時期はもう少し早く、二四~二五歳で立派な大人になる。つまり、ざっくりいえば五年程度の差があるわけだ。
したがって、若いうちは同じ年代で輪切りにすると、女性のほうが優秀に見えることがよくある。しかし、だからといって『男性は役に立たない』などと判断してはいけない。自信を持ち、社会人として成熟してくれば、大きな力を発揮するようになる。若い男性の力を見くびることは、社会全体にとってマイナスだろう。」
第2章 若者たちは意外にがんばれる
チームは男女混合で
2013.06.30 購入
2013-06-30 10:42:37Wow! ノートはまだありません
Gen Sakata