ドラマ「半沢直樹」の原作者、池井戸潤の文庫本を読んでみた。
二つの異なるサスペンスが埋め込まれており、あまり強そうでない銀行マンが主人公だが、冒頭からなんだか頼りない。家族と同僚に支えられ、ストーカーに襲われる家庭と銀行から出向先の仕事、両方の問題に対して毅然と立ち向かう。出向先の社長を前にして立ち向かい、そしてようやく認めてもらうシーンにはしびれた。最後はしっかりと落ちが着いて、読後感も爽やかな気分にしてくれる。ちょうど物語も今と同じ季節で夏の物語だというのもよかった。
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Tadashi Kai