一時期かなりのブームを起こした人の落語についての考察。この人の小説は読んだことがないが、笑いに対する考察はかなりの目を持っていると思われる。自分の身に起こったことを書きながら、そのエピソードをうまく落語につなげているのは、さすがは文筆業といったところだ。米朝さんの落語に対するスタンスがいろんなところに散りばめられていて、米朝さんのお人柄もよく分かる。落語家の落語解説本だと、どうしても「関東だけ」だったり「関西だけ」だったりするが、違う分野の人が書くとどちらの笑いにも触れていて、その違いが面白い。
2013-10-30 02:42:22Wow! ノートはまだありません
Hiroko Kashimoto