and more.
理不尽な理由でニート忍者となった風太郎、流れ着いた京都で不思議なことに巻き込まれる。知らず知らずのうちに命さえ失いかねない厄介事を引き受けたり、姿を変えて現れる何だかよく分からない人物(?)に頼まれ事をされたり、いらぬ期待を抱いてはそれが砕け散ったりと、文字量の多さが気にならない出来栄えだ。史実上の出来事にも触れているので、豊臣秀吉亡き後の流れを知っていると、より楽しめるだろう。滅び行く存在である忍者の生き様を、詳細な風景描写とともに追っていると、まるで自分がそこにいるかのように感じられる作品だろう。
2013-10-19 01:17:10Wow! ノートはまだありません
Hiroko Kashimoto