残念な人の思考法(日経プレミアシリーズ)

行動の変革を考えるにあたっては、「SMARTの法則」をなぞってみるのがいいだろう。◉Specific（具体的である）◉Measurable（測定可能である）◉Agreed（納得している）◉Realistic（実現可能である）◉Timely（今やるべきことである、または期限がある）目的意識を持つのではなく、目的を持つ。頭の中に置いておくだけでなく、紙に書く。

やりたいことを見つけるには、やりたくないことを明確にすればよい。その上で目標を紙に書くと実現する。

実行してみて、「どれだけ頑張っても駄目なことがある」と自分の仮説の間違いをしることは、行動における最大の収穫である。ある時点で見切り、損切りすることは、成果をあげるために極めて重要な行為といえる。
問題ではなく、機会に集中せよ。覆水盆に返らず、見切り千両であり、これからどう勝っていくかが大事なのだ。「いかに、将来に向けてのリソースを投入するか」に意識を集中すべきである。

PREP法とは、結論を示し（Point）、理由を述べ（Reason）、具体例を述べ相手を納得へ導き（Example）、再度結論を示す（Point）、いたって単純だがとても有効な方法である。

塗り絵コンセプトー何を描くのか決める、全体像を明確にする、重要な部分にまず集中する、残りは効率的に仕上げるという段取りーはあらゆる仕事に必要なことである。

二流は掛け算で考え、一流は割り算で考えるといわれる。一方で二流は積み上げ式で考えるが、一流はセオリーを知っているから全体から割り戻したり、計画から逆算する。拙い事業計画は、前年実績に伸び率を掛け合わせて作られる。優れた事業計画は、常に市場に対するシェアをベースに作られるのである。

市場のメジャープレーヤーは、後知恵では絶対に勝てない。だから、現在の競争のポイントを正しく理解し、次に来る競争のポイントを見極めて先手を打っていくのである。