久しぶりに先が気になる小説に出会った。一見なんの関連性もないはずの登場人物たち。悪臭と癲癇発作に悩まされる数学者の主人公、北朝鮮との取引でヘマをして追われる身となったCIAの女暗殺者、奇妙な人体実験を愛人の女子学生に施す大学教授など、一癖も二癖もある登場人物がやがて見えない糸に絡め取られるように出会い、思わぬ方向に物語が進んで行く。
どこに向けて物語が進んで行くのか、全く先の読めない物語で、ワクワクしながら読み進んでしまう。そこここに散りばめられた数学や物理学、量子力学などのウンチクも小難しくならずストーリーに彩りを添える。
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Atsushi Egi