「怒れるジャーナリスト」斎藤貴男氏による2004年の著作。
戦後民主主義の悪弊か、戦前の日本をことさら悪と決めつけ、人としての道徳というか心得を示した教育勅語すら否定しかねない勢いがあるのが微妙だが、日本国内の特にマスメディアに取り上げられることのない問題に目を向け、一つ一つ丁寧に取材を重ねた上で問題提起する姿勢は見習うべきものがある。
特に、「ジャーナリストとして譲れぬこと」と題した最終章はかなりのボリュームで、企業ぐるみ選挙の実態や三種混合ワクチンの危険性を取り上げるなど、あるべき姿から遠い現実に対して声を上げている。
タイトルである「非国民」とはほど遠い、日本を愛するが故に拳をあげざるをえない、やむにやまれぬ慟哭の記録、という印象を持った。
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Atsushi Egi