NHKの連続テレビ小説「カーネーション」(H23.10〜H24.3放映)の原作本(の一つ,だと思う)。というよりモデルになった,コシノ三姉妹の母小篠綾子さんの自叙伝。テレビドラマの方はあくまでもフィクションというスタンスで観た方がいいと思う(登場人物の名前も全て変えてある)が,ほぼ実際にあった話をつないでいったよう。1913年(大正2年)に岸和田に生まれ,2006年92歳で亡くなられるわけですが,88歳のときに書いたものだそうで,文章としては拙いところもあるのでしょうが,何より書かれているその生き様のパワフルさが,そんな些末なことは吹き飛ばしてしまいます。戦争で夫を亡くし,父亡き後,小篠家の大黒柱として,三姉妹を育て上げ,時に道ならぬ恋に身を焦がし,そして娘たちがそれぞれ活躍するようになると,よきライバル,よき友,そして「コシノ四姉妹」として活躍。1987年,74歳!のときに自らのブランド「アヤココシノ」を立ち上げられた。太くて長い人生だったと思います。
テレビドラマの方は,まだ終わっていません。主役交代の話も伝えられましたが主人公晩年まで視聴者を引きつけてくれると思います。
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Nobuyuki Matsumura