はじめの二章では、日本語と外国語のニュアンスやものの捕らえ方の違いから、単なる英和辞書を使った勉強法を攻撃している。たとえば、アメリカではOrangeは日本のオレンジよりも幅が広く、茶色に近いものまで含まれるのである。これらを解決するためには、常にアンテナを張って不審な点を探さなければ、気づけないのではないか、と自分は思う。英英でも虹の本数や太陽や月の色までは載っていないものが多く、その国の文化や考え方を知るのは難しいだろう。3章では筆者は外国語学習によってその国の文化を学ぶことは効率的な方法でないと述べる。日本語と外国語というタイトルながら、4章と5章では漢字に焦点を当てる。日本語は音がすくないため、短い単語では同音異義語がたくさん出てしまう。それを解消するために漢字を使用している、というのが筆者の意見である。また、日本語は高等語彙であっても常用漢字を組み合わせて作るものが多いので、初見であっても理解は容易である。しかし、英語は高等言語の接頭辞接尾辞をラテン語やギリシャ語から取っているため、一見して理解することは難しい。個人的にはなかなか4章と5章の印象が深く、楽しめた。
2012-01-31 02:58:47Wow! ノートはまだありません
Yuta maeda