and more.
普段は大学の教壇に立つ哲学が専門の学者さんが、東日本大震災を受けて、ボランティア・プロジェクトを実践し、日本最大級の規模まで発展させていく姿がとても痛快。構造構成主義という小難しい理論を駆使し、新しい方法論のボランティアを成功させていく一連の経緯は、哲学がこんなに実践に通用するものなのかと感心させられた。
特に感心するのが、将来的にはその仕組みは被災地へ渡し、地元の人達の仕事にして、自らは身を引こうと考えている所。どこまで行っても、学者さんなんだなと思った。方法を提示し、他の人達にマネてもらうことを目的としていると西條さんは語っている。
本書も、マネてもらうことを目的しているためか、構造構成主義というものがちっとも難しくなく理解できる。ただ体現することはなかなか出来ないのだろうけど、これから役に立ちそうな気がした。
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梅田夏樹