はじめてギターを手にした時、最初に弾いた曲は「井上陽水」の(能古島の片思い)だった。(単純模倣)コードをいくつか覚えて、和音の意味がわかってくるとアンサンブル(複数のギター)で役割分担をして効果的な全体の響きを意識するようになる。(横展開)電気ギターというイノベーションを経て、バンド(乗り物が変わる)になると、イーグルスやドゥービーブラザースの完全コピーをするようになり、ジョー・ウォルシュのチョーキングの後のビブラートができなくて悩む。(単純模倣の限界を知る)他のバンドのアンサンブルやコード進行を参考にする。(反面教師)次の段階では、メロディーメーカーが派生し、バンドは独自の進化を始める。(自己否定と横展開の繰り返し) 結果ビッグアーティストが生まれる。
経営が模倣から始まることを、経営者はみな知っている。
「模倣できない仕組みが模倣によって築かれる」ことを成功と呼ぶなら、「真似が上手な経営者」が勝者であり、その他大勢が、「真似が下手な経営者」であり敗者であるのかも知れない。
私の拙い経験では、「真似が上手な経営者」は、真摯さがある人だと思います。「真摯さは姿勢」ですから「素直な人」と言い換えることができます。良い「模倣」を先人から学ぶことができる良書です。
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Katsuya Yoshida