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シェア <共有>からビジネスを生みだす新戦略

レイチェル・ボッツマン(著)
ルー・ロジャース(著)
小林 弘人(監修)
関 美和(翻訳)

日本放送出版協会

発売日: 2010-12-16

Readers この本の読者

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Note List ノートリスト

test

2015-01-10 07:40:27 2p

インターネットやモバイル端末を有効に使うことで、新たな消費形態が広まりつつあることを数多くの実例を元に検証した話題の書籍。
Amazonも口コミを有効に活用しながら消費活動につなげようという意味では既存のビジネスとは一線を画しているが、この本で紹介されるものはさらに先を行く。インターネットとGPS内蔵のスマートフォンがあって初めて成り立つようなカーシェア、シェアサイクルなどはすでにアメリカやヨーロッパをはじめとしてある一定以上のユーザーを確保し、一般化の時代に入っている。エアビーアンドビーのサービスを活用し、自宅の空き部屋を旅行者に提供することで見知らぬ人同士の交流が生まれていたりする。
本書ではこれまでの「欲望を増長し、必要以上の消費に走らせる」ビジネス形態を「ハイパー消費」とよび、その行く末が太平洋のゴミの吹きだまり「太平洋ゴミベルト」であるとする。世界各地で廃棄されたゴミが流れ着き、どこにも行けなくなったゴミのサルガッソーであるが、大変広大な海域を見渡す限りゴミが埋め尽くしているという。この事実だけでもこれからの消費、あるいはゴミに対する考え方を変えなければというきっかけになるのではないか。
一方、これらの課題を解決する方法の一つが、本書の主題である「コラボ消費」であるという。たしかに、カーシェアなどを有効に使えば、必要以上のクルマを所有する必要はないし、そもそも必要以上に生産する必要がなくなる。自動車メーカーにとっては「生産→販売」ではなく、持続可能性の高いクルマを「利用してもらう」ことでもうけることにパラダイムシフトしていかなければ生き残れないことを示唆している。他にも、使い古しの衣類などを他の人と交換するサイトや、使い回すことを前提に作られた商品など、要らなくなったら捨てるという考え方から脱却するいくつもの事例が紹介されている。
残念ながら、日本ではこうした歩みに対し、今ひとつ乗り切れていない感じがする。また、シェアの基本は都市基盤にあると感じられる部分も多く、田舎でこのような考え方をどのように実践していくかはまだまだ課題が多そうだ。しかし、これまでの「私」中心の消費から「コミュニティ」中心の消費へ、ひいてはそれが地域の再生に繋がる可能性を秘めていることは否定できない。小さな事からでも自分に出来ることを考えていきたい、そう思える一冊である。

2012-06-13 13:49:45

シェアに関するビジネスの例がたくさん載っているので参考になった。これを読んでからカウチサーフィンに登録しました。

2012-03-17 12:06:29

てすてす

2011-12-11 13:23:27 19p

時代は所有する社会から共有する社会へ。環境意識の向上から消費者の消費行動に変化が表れてきている。「コラボ消費」は今後の経済をどのようにかえていくのであろうか・・・

2011-07-17 09:10:32

シェアリング・エコノミーと言う観点から見たインターネットの進化と現状

2011-06-09 23:07:54

来週末までの課題図書

2011-04-01 04:45:42

この本はビジネス本というより社会学の本として読んだ方が余計な批判せずに済むかな!?

2011-02-24 12:44:42

この5、60年、人が環境に与えたストレスはどれ程なんだろう。歪んだ資本主義から生まれた使捨て文化は行詰りを見せている。モノがシェアすることを前提に作り出される社会。これからの若い世代がリーダーとなって古くて新しいこの共有社会が実現するのではないだろうか。自分も参加させてもらおう。

2011-02-13 08:38:38 130p

プロダクト=サービス・システムの先駆として、カーネギーによる公共図書館設立が採り上げられている。しかし、本書は、現代ではそうした仕組みがビジネスとして成り立つ、と指摘するものだ。今、カーネギーがいたら、図書館をどういうシステムとして設計しただろうか、という話がないのは残念。

2011-02-12 08:30:42 144p

"所有するものが非物質化した形のないモノになっているため、所有そのもののコンセプトも変化し、「自分のモノ」と「他人のモノ」と「みんなのモノ」の間が点線でつながるようになりつつある。こうした変化によって生まれる世界では、「利用」が「所有」に勝る。"

2011-02-12 08:01:40 130p

"のちにチェスキーは、両親はホテル世代だが、祖父やその友人にとっては旅行といえば農場や小屋を泊まり歩くことだったと気づく。エアビーアンドビーは祖父の経験とそう違わない。"

2011-02-11 10:49:08 11p

"チェスキーが祖父にエアビーアンドビーのコンセプトを話すと、「祖父にとってはきわめてふつうのこと、という感じだった。両親の反応は違った。最初はそれがなぜかわからなかったんだ」と言う。"

2011-02-11 10:47:08 11p

いわゆる「評判の口座」はコラボ消費に参加できるかどうかを判断するカギになり、信用履歴によりも強力で価値のある資産になるかもしれない。「10年後にはもっとも高い評判と信頼のネットワークをもつ人たちが金持ちや権力者に代わって力や影響力をもつことになるだろう」

2011-02-06 20:52:07 274p

コラボ消費は物質的な欲望やニーズと、市民としての結びつきから生まれる責任とが、必ずしも矛盾しないことを示している。モノに囲まれた孤独な買い物客が「幸せ」を体現しているとはだれも思わないだろう。今「幸せ」とは、より広く、よりインタラクディブなプロセスになっているのだ。

2011-02-06 20:49:38 270p

プロダクト=サービスシステム、再分配市場、コラボ的ライフスタイルとはつまるところ脱物質化であり、製品を減らしてリユースすることであり、使う物を減らすことであり、モノではなくコト、たとえばグループへの参加といったことから充実感を得ようとするものだからだ。

2011-02-06 20:46:31 233p

お金は「単なる媒体で、欲しい物を得るためのてっとり早い手段」だとみなしている。値札についている金額を払えばそれが手に入る。
「交換は人間同士の関係性が必要なわけじゃなくて、お互いの価値について合意するためのコミュニケーションが必要になるの」

2011-02-06 20:44:00 199p

コラボ消費は、販売量だけを基準とした生産中心の経済指標から、現在と未来の人々の幸せを反映した多面的な価値の指標への移行というより大きな動きの表れでもある。

2011-01-23 05:28:52 275p

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